生き残るためには“心を強く持つこと”が大事

2023.01.30

みなさんこんにちは!

田村響華です!

 

「わたしが競輪にハマったわけ」

 

自他ともに【競輪オタク】や【競輪マニア】を自負している方にインタビューをさせていただき、競輪が好きになったキッカケなどを紐解いていきます!

 

今回は、元ガールズケイリン選手が初登場!

昨年末で現役生活を終えたばかりの濱野咲さんです。

 

 

濱野さんは東京都新宿区出身の現在20歳。

日本競輪選手養成所には適性試験で合格し、2020年4月に第120回生として入所。

2021年5月にプロデビューを果たしました。

 

先月まではレースを走っていた濱野さん。

「競輪選手になって良かったこと」や「大変だったこと」、これからガールズケイリン選手を目指す人へのメッセージをお話ししてくれました。

 

 

同期や先輩たちと過ごす毎日が楽しかった

 

 

?競輪選手を目指したキッカケは?

高校2年生の時に参加したスノーボード教室のインストラクターが、荒井春樹さん(2022年引退)だったんです。

荒井さんが競輪選手だということを知り、母が競輪関係の仕事をしていることもあって、興味を持ちました。

 

その後すぐに母と一緒に、京王閣競輪場へレースを見に行ってみたんです。

「カッコいい!自分もやってみたい!」と思ったのが、競輪選手を目指そうと思ったキッカケです。

高校の先生が、元ガールズ選手の藍野美穂さんと知り合いだったこともあり、市川健太さんや師匠の阿部博之さんを紹介してもらいました。

 

 

?養成所受験のためにどんなことをした?

中学はバスケットボールをやっていましたが、高校は野球部のマネージャーでした。

運動を全然していなかったので、適性試験での受験を選びました。

 

一次試験は「垂直跳び」・「長座体前屈」・「背筋力」の測定なので、特に準備することは無かったんです。

「ワットバイク測定」の二次試験に向けて、午前中は学校を休んで京王閣で師匠に見てもらいながら、ワットバイクの練習をしました。

 

1回目の受験で合格するとは思っていなくて、落ちたら次は技能試験で受けようと思っていたんです。

なので、受かった時はビックリしました!!

 

 

 

?養成所での生活は?

とにかく毎日、“自転車に集中できる環境”でした。

自転車経験者も多くいる中で、付いていくのが大変でした。

記録会ではタイムを出せないと代謝になってしまうので、本当に必死でしたね。

※強制的に引退となる制度

 

携帯に触れることができるのは、週末の1時間だけ。

1週間分のニュースを見たり、SNSや友達に連絡していると、あっという間に時間が経っちゃうんですよ!

 

「“下界”では、何か流行っているんだろう?」って、同期で情報共有していました笑

ちょうど、瑛人さんの曲の「香水」が流行っていた頃で、歌を覚えて、みんなでずっと歌っていました!笑

 

 

 

?プロスポーツ選手になって感じたこと

レースで「後ろ見禁止」だった養成所の頃とは全然違って「何だコレ!!」って思いました。

着順によって賞金額も全然違うので、シビアさも感じました。

レース後は、お客様から「よくやった!頑張った!」と声を掛けてもらうこともあったけど、ヤジも多かったので「これがプロ(スポーツ選手)か…」と思いました。

 

3期目(2022年7月)に入る頃、ホームバンクが同じ(石井)寛子さんが、こう言ってくれたんです。

 

まだ本気でやりたい気持ちはあるのかな?

本気でやるつもりがあるなら、面倒を見てあげるから一緒に練習する?

 

まさか寛子さんにそんなことを言ってもらえるとは思っていなくて、「お願いします!」と即答しました。

寛子さんに声をかけてもらったからには「頑張るしかない!」という思いでした。

 

朝から夕方までバンク練習。

その後は、私の分のマッサージまで予約してくれて、一緒に行かせてもらったりと、常に行動を共にしていました。

練習の感触がすごく良くなってきて、寛子さんや妹の(石井)貴子さん(104期)にも「これなら絶対いけるよ!」って言ってもらっていたんです。

 

 

でも実際にレースで走ってみると、ダメなことが多くて…

「マジか…」って、すごくヘコみました。

 

引退が決まった時、寛子さんから「2期目の時から一緒に練習すればよかったね」と言ってもらいました。

プロは結果が全ての世界。

どんなに練習を頑張っても、結果が出せなければ何にもなりません。

「練習やってないだろ」とも思われますし、「心を強く持つこと」もすごく難しいです。

でも、「心を強く持つこと」が一番大事でした

 

ガールズケイリンで生き残る選手は、「いろいろな面で強いな」と感じます。

 

 

?プロスポーツ選手になって良かったこと

 

 

やっぱり、“高収入”ですね!笑

 

京王閣は若手が多くて、みんなでワイワイ練習する雰囲気もすごく楽しかったです。

練習やレース後に同期や先輩と飲みに行ったりしたことも、良い思い出です。

競輪選手は練習スケジュールも内容も全て自分で決めるので、普通に勤めていたらできない経験が多くできたと思います。

 

私もこれからは車券を買えるようになるので、儲けたいです!!笑

 

 

これからガールズケイリンを目指す方へ

たくさん自転車に乗ること、強い気持ちを持つこと。

あとは気合です!笑

 

競輪のことをよく分からず、最初の段階で「ムリかも…」と思う方も多いと思うんです。

でも、それはすごくもったいないです!

気になったら、すぐに競輪場に電話をしてください!

 

競輪場によっては、愛好会なども開催されているので、実際に現地に足を運んで、自分の目で見てみることをオススメします。

プロスポーツ・ガールズケイリンが、更に盛り上がっていくと良いなと思っています!

 

 

 

濱野咲さんはこの日、同期のみなさんから貰った“寄せ書き”を持ってきてくれました。

 

ガールズケイリンでの思い出が溢れる一冊!

1年半の現役生活、本当にお疲れさまでした。

 

 

濱野咲さん、ありがとうございました!

 

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