デイリースポーツ「KEIRIN屋」で自転車トラック・ナショナルチームを特集!

2019.08.29

 

ポーズを決める小林優香選手(左)と太田りゆ選手(右)

 

YUKA KOBAYASHI 小林優香選手

短距離女子初のW杯メダル!!ガールズケイリンでも充実

ガールズケイリン最強レーサーがオリンピックの舞台でも、とびきりの輝きを放つ。

2014年にガールズケイリンに新星のごとく現れた小林。
在校時代から評価の高かった逸材は、デビュー後からも期待通りの活躍を見せる。

デビューから22連勝するなど、あっという間にトップレーサーの地位を築き、2015年にはガールズグランプリ(京王閣)を制して、女王の座に就いた。

 

その後はケガに苦しむこともあったが、17年からはトラックレース短距離女子エリート強化指定選手となり、自転車競技でも活躍。
18年12月のワールドカップ第3戦(ドイツ・ベルリン)ではケイリンで3位。短距離では女子初となるメダル獲得を成し遂げた。

 

小林選手の活躍もあり、女子ケイリンでは現状でも出場枠を1つ確保する可能性が濃厚だが「スプリントでも出場枠を確保したい」と今後の戦いを見据える。

サッカーのなでしこジャパンやフィギュアスケート、カーリング、最近ではゴルフなど女性アスリートが世界の舞台で活躍し、その競技がブームになることが多い。

小林選手も「メダルを取れば注目されるし、ガールズケイリンもメジャーになる。地上波のテレビでも、もっと放送してもらえるように」と五輪出場はもちろん、本番でメダルを獲得し、ガールズケイリンにブームを巻き起こすつもりだ。

 

小林優香(こばやし・ゆうか)
1994年1月18日生まれ、25歳。佐賀県鳥栖市出身。熊本市立必由館高卒。164センチ、64キロ。日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)106期生として、2014年5月に岸和田でデビュー。主なビッグレース制覇はガールズケイリンコレクション6回(14年9月松戸、15年3月京王閣、15年6月岸和田、16年5月静岡、18年3月松山、19年3月大垣)、ガールズケイリンフェスティバル2回(14年8月松戸、17年7月伊東)、ガールズグランプリ(15年京王閣)。自転車競技では18―19W杯第3戦女子ケイリン3位(ドイツ)。競輪での通算獲得賞金は6927万7600円(22日現在)。

 

 

RIYU OHTA 太田りゆ選手

W杯で銀メダル メキメキ成長中

「競輪選手になれればいいな」と思っていた競輪学校時代(現競輪選手養成所)にブノアコーチに出会った太田選手。

「才能があるから(競技を)やれとか言われたけど、その時でもパッとしなかった」と当初は自転車競技の世界には積極的ではなかった。転機となったのは実際に目にした競技の世界。

「学校時代にアジア選手権に連れて行ってもらった時に、今まで生きてきた世界と違う景色が見られた気がした」と世界観が変わった。

「コーチに付いて行けば、人生がもっと違うものになる。ハッピーになるかは分からないけど、素晴らしい経験ができるんじゃないか」と一念発起。
「その時にオリンピックを目指そう思った」と本格的に競技に取り組んだ。

 

「最初の1年は興味から入って、現状を理解してなかった」と振り返るが、今年1月のワールドカップ第6戦(香港)ではケイリンで見事に銀メダルを獲得。

「具体的には正直、分からないけど、成長してるかどうかと言われれば、成長しているし、結果も間違いなく出ている」と大舞台でも輝きを放ち始めた。

 

11月から始まるワールドカップ、そして来年2月の世界選手権(ドイツ)でオリンピックの出場権が決まる。

「今シーズンで五輪が決まる。後悔のないようにやれることをやりたい」。現実味のなかった世界は目標へと変わり、その舞台は確実に近づいてきた。東京オリンピックの舞台へ信じた道を真っすぐに進んで行く。

 

太田りゆ(おおた・りゆ)
1994年8月17日生まれ、25歳。埼玉県上尾市出身。東京女子大在学中。165センチ、65キロ。日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)112期生として、2017年7月に高松でデビューして完全優勝。ガールズケイリンでの通算優勝は7回。自転車競技では18―19W杯第6戦女子ケイリン2位(香港)。競輪での通算獲得賞金は752万1000円(22日現在)。

 

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