【ジャパントラックカップ・4日目リポート】太田海也、あの超有名バスケットボール漫画の主人公くらいすごい

2022.07.31

けいりんマルシェをご覧のみなさま、こんにちは。日刊スポーツの山本幸史です。

 

ジャパントラックカップⅡは、競輪界でも話題の、早期卒業生が大活躍でした。

 

今日は男子スプリントで優勝した太田海也にスポットを当てます。

これ、とんでもなくすごいことなんですよ!

この日はスプリント予選では9秒812をマークして1位通過。

 

大会4日目にして疲れが見えていた先輩ナショナルチーム勢に対し、太田は元気いっぱいで、初日の予選タイムをさらに更新していたのです。

そして、あれよあれよと決勝に進むと、ジャパントラックカップⅠのスプリントで優勝していた寺崎浩平を相手に2本取って優勝!

簡単に書いてしまいましたが、これ、正直驚異的です!

 

 

 

太田といえば中野慎詞とともに養成所第121回生から 早期卒業しているので、脚力は養成所でも折り紙付き。

ですが、高校から競技歴があった中野とは違って、太田はボート競技から自転車に転向したばかり。

ナショナルチーム入りしたのも早期卒業が決まってからです。

「カーボンフレームに乗ってまだ7~8カ月」

つまり、まだ自転車も乗り慣れていない、自転車競技もわからないのに優勝した、ということなのです。

あの超有名バスケットボール漫画の主人公くらい、すごいです。

 

太田の強さの秘訣(ひけつ)はボートで鍛えた体力にありそうです。

「まわりが疲れていたから勝てた。自分はそんなに疲れない。」

取材を終え、4日間を走りきってからも思わず「焼き肉食べたい」と叫んでいたほど、内臓面、そして真の体力があるのでしょう。

長丁場では食事が取れずパワー不足になる選手もいるので、太田のようなタフさもまた、世界や大舞台で戦うには大きな武器だと思います。

 

前日には同期の中野慎詞がケイリンで優勝。

太田は「いいなあって。うらやましかった。」といってより技術と脚力が必要なスプリントを制した脚力は本物。

何かと話題の早期卒業生は競技も競輪も盛り上げてくれそうですね。

 

 

4日間、お世話になりました。

自転車競技は選手も会場を歩いていたりと雰囲気も違います。

ぜひ現場で観戦してみてください。

 

 

2022ジャパントラックカップⅡ
2日目(7月31日)

競輪選手のレース結果

 

◆ 女子ケイリン
2位:梅川風子選手
3位:佐藤水菜選手

 

 

 

◆ 男子スプリント
優勝:太田海也選手
2位:寺崎浩平選手
3位:山崎賢人選手

 

 

◆ 女子オムニアム
2位:内野艶和選手

 

 

 

◆ 男子マディソン
優勝:窪木一茂選手・今村駿介選手
2位:橋本英也選手・兒島直樹選手

 

 

★ 詳しいレースリポートはMore CADENCEへ!

 

 

 

日刊スポーツ 山本幸史
競輪記者歴13年半

 

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