【全日本トラック・初日】男子チームスプリントはドリームシーカーが優勝!

2022.08.26

けいりんマルシェをご覧のみなさま、こんにちは。

日刊スポーツで競輪を担当している山本幸史です。

 

さあ、全日本自転車競技選手権大会、通称全日本トラックが開幕しました!

 

初日は主に団体種目とジュニアの種目が行われました。

 

さっそく、男子チームスプリントから。

 

長迫吉拓、小原佑太中野慎詞で組んだドリームシーカーが43秒416の大会新で優勝!

さすがにナショナルチームメンバー、絶対に負けられません。

 

今年6月のアジア選手権優勝時よりもタイムを縮め、今シーズンベストをマークできたことは日本勢には朗報です。

 

さらに、アジア選とはメンバーも入れ替えているので、熾烈(しれつ)なレギュラー争いがチーム全体の底上げにつながっている、と言えそうです。

 

表彰台中央・左から長迫選手、中野選手、小原選手

 

パンフレットの大会記録を見て長迫が「記録を更新しよう」とハッパをかけたみたいで、中野は「めちゃくちゃプレッシャーをかけられました」と苦笑いしていました。

中野がまだ大学生の時からドリームシーカーとして出場していた大先輩だけに、先輩からの圧も時計短縮につながったのかも?

 

なお、従来の大会記録は、雨谷一樹新田祐大深谷知広で挑んだ43秒799でした。

チームスプリントでの東京五輪出場を目指し、奮闘していたのがもう3~4年前になるのですか・・・。

うーん、感慨深い。

 

 

女子チームスプリントは、梅川風子佐藤水菜太田りゆがエキシビションとしてタイムトライアルに挑み、48秒720。

日本記録には惜しくも0秒1差でした。

ただ、梅川は「もっといいタイムが出せる」と自信を深めた様子。

世界選手権では大幅な記録更新に期待ですね。

 

左から佐藤選手、太田選手、梅川選手

 

さて、競輪ファンの方に、もう1人、注目選手の結果をご報告します。

男子ジュニアのスプリントで優勝したのが、山崎歩夢(平工業高)選手でした。

 

この名前と学校でピンと来た方、通ですね!

 

そうです、あのGⅠで9冠を誇る山崎芳仁のご子息(長男)なのです。

 

 

この日は予選200mTTで10秒238をマークして1位通過。

その後すべてストレートで対戦相手を下し、決勝は大学生も見事に撃破しました。

 

決勝2本目のまくり追い込みは、まさに父譲りです!

(ぜひ、映像で見てください)

 

 

気になる今後ですが、「日本競輪選手養成所を受けます」ときっぱり。

プロの競輪選手を目指すと同時に「エリート(山崎選手はジュニアの強化指定選手)でナショナルチームに入って、五輪で金メダルを取りたい」と宣言してくれました。

 

東京五輪まで短距離チームを率いていたブノワ(現シニアディレクター)も「ペダリングが素晴らしい」と絶賛し、将来のナショナルチーム入りに太鼓判を押していたほどです。

 

山崎選手は最終日の1kmTTにも出場予定で、「ずっとやってきた種目なので、1分3秒台を目指したい」を力強く話していました。

これは29日も楽しみですね。

 

 

★ 詳しいレースリポートはMore CADENCEへ!

 

 

日刊スポーツ 山本幸史
競輪記者歴13年半

 

 

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