デイリースポーツ「KEIRIN屋」ガルコレ112期トリオ特集

2020.09.15

※この記事は、2020年9月15日付けのデイリースポーツ「KEIRIN屋」に掲載されたものです

 

 

 

 

デイリースポーツ「KEIRIN屋」ガルコレ112期トリオ特集

 

今回のKEIRIN屋は、21日に静岡県の伊東競輪場で行われる「ガールズケイリンコレクション2020 伊東温泉ステージ」に出場する112期トリオを特集。

 

8月の名古屋ステージに続く連続優勝を目指す梅川風子選手(東京)、ホームバンクで意気込む鈴木美教選手(静岡)、7番手でギリギリ滑り込み出場となった大久保花梨選手(福岡)。

 

個性が光る同期3人娘に迫った。(取材、構成・松本 直)

 

 

 

連続Vへ 慢心なし 梅川風子

 

 

112期のトップランナーは梅川だ。

 

在校成績こそ17人中3位だったが、卒業記念レースで優勝。
デビュー後6場所目の弥彦で初優勝を果たすと、2年目には早くもガールズケイリンの頂点を決める『ガールズグランプリ(静岡)』に出場(5着)。

3年目となる今年の8月にはガールズケイリンコレクション(『アルテミス賞』)初制覇と大活躍。

同期の先頭を走り続けている。

 

さらなる飛躍を目指して今年7月からはナショナルチームの強化指定選手Bとなり、練習拠点を静岡の伊豆に移した。

「ナショナルチームに入ったのはタイミングが合ったから。
トレーニング方法に悩んでいる時に同期の太田りゆと一緒の開催に参加して同じレースを走り、ナショナルチームの話を聞いて一気に進んだ。
コロナ禍で自粛期間もあったので。
自転車のテクニックはもちろんだけど、スピードを第一に上げていきたい。」

強くなるため、速く走るためにナショナルチームでの練習を選択した。

 

その効果はいきなり出た。

『アルテミス賞』は最終ホーム5番手からまくりで優勝。
上がりタイム11秒5とスピード強化にも成功。

 

伊東ではガルコレ連覇に期待が懸かる。

「コレクションは結果が全てだと思う。いいレースをしても負けてはダメ。とにかく結果を求めていきたい」と意気込む。

 

ガルコレ連覇の先には『ガールズグランプリ』、そして賞金女王も見えてくるが、浮ついた様子は全くない。

「グランプリはコツコツと積み上げていくもの。そこへの意識はないけど、コレクションとか、目の前のレースで結果を出して、その先にグランプリがあると思っている」ときっぱり。

 

ガルコレを制して、風格も出てきた112期のエースが、今回の伊東も優勝して今年後半は同期だけでなくガールズ全体もけん引してみせる。

 

 

梅川風子(うめかわ・ふうこ)

1991年3月1日生まれ、29歳
長野県富士見町出身。山梨学院大卒
158センチ、60キロ

主なタイトルはガールズフレッシュクイーン(19年4月高知)、ガールズケイリンコレクション・アルテミス賞(20年8月名古屋)
通算成績は228走143勝、2着43回、3着16回(13日現在)

 

 

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