【スピードスケート】高木菜那 × 佐藤水菜 前編
2022.09.30
競輪選手が他競技のアスリートと対談する企画が新たにスタートします!
〜第1回〜
【スピードスケート】高木菜那さん × 佐藤水菜選手
高木菜那さんは、ソチオリンピック・平昌オリンピック・北京オリンピックと3回の冬季オリンピックに出場。
2018年の平昌オリンピックでは、女子団体パシュートとマススタートで金メダルを獲得しました。
1つのオリンピックで、2つの金メダル獲得は夏季・冬季を通じて「日本人女子初」という偉業を達成し、2018年春の褒章(ほうしょう)で紫綬褒章を受章しました。
まだ記憶に新しい2022年の北京オリンピック・女子団体パシュート決勝。
カナダとのレースでは終盤までリードしていたものの、最終周の最終コーナーで隊列の最後方を滑っていたところを転倒してしまい銀メダル。
2022年4月にスケート選手としての引退を発表しました。
今回は2024年のパリオリンピックでの戦い方を伝授!?
前編では高木さんにとってのナショナルチーム内の関係性、“さとみな”選手にはオフの過ごし方をアドバイスしました。
佐藤水菜選手(以下・さとみな) はじめまして。佐藤水菜です。
高木菜那さん(以下・高木) はじめまして。高木菜那です。
さとみな テレビで見るより、ずっと小柄でビックリしました!
高木 自転車競技の皆さんには敵わないと思いますが、脚は意外と太いですよ~笑
私たちも夏はロードバイクでの練習があり、100〜120kmくらいの長い距離を乗っていました。
さとみな えっ!? 120km???
120kmって、私の最長記録です…笑
練習はどこでされていたんですか?
高木 夏は(北海道)帯広を拠点に練習していました。
冬は遠征が続くので、海外でのホテル生活になります。
北京オリンピック前の昨年9月からは、半年以上 家に帰りませんでした。
チームメイトと練習を一緒にして、みんなでご飯を食べる。
合宿中はオフも一緒にいるので、常に一緒に過ごしていました。
「それがイヤ」とかも無かったですし、私にとっては「普通」のことでした。
高木 パシュートの4人(高木菜那さん・高木美帆選手・佐藤綾乃選手・押切美沙紀選手)は、仲が良すぎるくらいでした。
「夢に向かって一緒に戦えるメンバー」って、人生でそう出会える存在ではないと思うんです。
「あの4人じゃなきゃダメだった」と、いまでも思います。
これまでのスケート人生はもちろん、これからの人生においても、かけがえのない大切な存在です。
さとみな 私はナショナルチームに加入して3年目になります。
1年目は個人種目だけをやっていて、2年目からチームスプリントを始めました。
“ただのライバル” だった関係がチームメイトになり、お互いを励まし合えるようになりました。
私はチームスプリントの3走です。
千切れてはいけないですし、なおかつタイムを落としてもいけません。
責任を感じすぎて、毎回緊張して、泣いたりしてしまうんですけど…
そんな時に2人(梅川風子選手・太田りゆ選手)が、愛のある激励をくれるんです。
2人の存在が支えになっていますし、この2人とだから「頑張りたい」と思えます。
私が一生懸命になれる原動力です。
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