【現地リポート】トラック世界選手権1日目・2日目
2020.02.28
東京オリンピックに向けての最終決戦「UCIトラック世界選手権」が、ドイツ・ベルリンで始まった。
けいりんマルシェは、東京オリンピック代表が決まる最後のレースを見届けるために現地取材を決行。
悔しさと涙が入り混じった大会1日目と2日目を中間リポート。
まさかの予選敗退
★ 1日目(現地2月26日)
初日の注目レースは、男子チームスプリント。
昨年12月に行われたUCIトラックワールドカップでは、第4戦・第5戦の2大会連続で金メダルを獲得。
しかも今回の世界選手権のメンバー、雨谷一樹選手・新田祐大選手・深谷知広選手の3人で金メダル+日本新記録を樹立している。
この時に出した日本記録「42秒790」は、かなりのハイレベルな記録だ。
この「トラック世界選手権」では上位進出はもちろん、メダル獲得を期待されていた。
予選7番目に登場した日本は「43秒416」で9位。
※予選から1回戦へ進めるのは上位8チーム(8位まで)
まさかの予選敗退…
この結果により、オリンピックポイント(オリンピックに出場するためのポイント)で、ロシアとポーランドに逆転され、男子チームスプリントでのオリンピック出場が絶望的となった。
レース後、雨谷選手と深谷選手からコメントをもらうことができた。
第1走者:雨谷一樹選手
誰が悪いということではなく、チームとしてこれが結果だと受け止めています。
正直いつも2回目(予選通過後の1回戦)の方がタイムが出るので、2回走りたかったです。
チームでも予選から42秒台を出そうと話していました。
出せてれば勝ち上がれたのに…。
第3走者:深谷知広選手
勝ち上れる実力はあったので残念です。
チーム全員の走りが合わないと、なかなか力が発揮できない種目です。
その中で、自分がやれることはできたと思うので、そこは満足しています。
自分自身は調子がいいので、スプリントは期待が持てると思います。
しっかりとスプリントに向けて、やれることをやっていきたいです。
チームスプリント、9位で敗退しました。私は2日休んで個人スプリント、この悔しさをぶつけます?しかし冷静に、、 https://t.co/uQxZnwXaoY
— 深谷知広 (@tmhrfky) February 27, 2020
なんで金メダルが獲れなかったんだろう
★ 第2日目(現地2月27日)
この日は、「トラック世界選手権」最大の注目レース、男子ケイリンが行われた。
言わずと知れた日本発祥の種目だ。
この種目は、2018年 河端朋之選手が銀メダル、2019年 新田祐大選手が銀メダルと2年連続で銀メダルを獲得している。
この2選手と、2年連続のアジアチャンピオン脇本雄太選手の3人で、悲願の金メダル獲得に挑んだ。
しかし、河端選手が2回戦で敗退。
続いて、新田選手が3回戦(セミファイナル)で5着となり、7-12位決定戦へ。
脇本雄太選手だけが決勝進出となった。
脇本選手は、1回戦でぶっちぎりの圧勝!
その様子は大会公式のTwitterにも写真が掲載されたくらいだ。
Men’s Keirin – First Round ✅
Top 2️⃣ from each race made it through but the others will have the chance to qualify in the Repechage Round!
Check out the results ?https://t.co/IZGKtg8jQC#Berlin2020 pic.twitter.com/QsCrL8us7L
— UCI Track Cycling (@UCI_Track) February 27, 2020
2回戦、3回戦(セミファイナル)も、ゴール前では余力を残しているように見えたが…
決勝では、オランダのラブライセン選手に1歩及ばず2着。
しかし、日本勢として3年連続の銀メダルを獲得した。
おめでとうございます!脇本選手!!!
と言いたいところだったが、レース終了後から笑顔はまったく見られず…
表彰式でもイマイチ“浮かない顔”が多く見られた。
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