デイリースポーツ「KEIRIN屋」低迷期に終止符!!今年こそ行くぞ!!広島勢!!
2019.10.31
※この記事は、2019年10月29日付けのデイリースポーツ「KEIRIN屋」に掲載されたものです
低迷期に終止符!!今年こそ行くぞ!!広島勢!!
今回のKEIRIN屋は初めてのグランプリ出場を目指す松浦悠士(28)=98期・S1=と吉岡詩織(25)=116期・L1=をピックアップ。
かつては特別競輪(現在のGⅠ、GⅡ)で優勝戦線を盛り上げた広島勢も、1990年ごろからは低迷。
だが、今年に入って男女2人がグランプリ出場圏内に顔を出してきた。
現在の広島支部をリードする2人が、年末へ向けての意気込みを大いに語った。
(取材、構成・森田新吾)
地力&勢い本物!!自力で決める 松浦悠士
賞金ランク9位
スマートかつクレバーな走りで、ファンだけでなく選手間でも人気が高い松浦。
日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)98期生で10年7月にデビュー。
13年7月にS級2班に初めて昇格したが、思うように走ることができず、1着なしで14年1月にA級1班に降格。
それでも腐ることなく、競輪を追求していった。
「意識を変えていきましたね。乗り込みもしますけど、効率よくレースで生かせる練習を心がけました」。
1年間、A級1班でじっくり鍛え直し、15年1月にS級2班に再昇格すると、メキメキと力をつけていく。
16年1月、S級1班に昇格。
ここから進撃が始まった。
3月に日本選手権(名古屋)でGⅠ初出場すると、その後は現在まですべてのGⅠに出場とトップレーサーとして活躍している。
転機は17年12月に開催された地元の広島記念(GⅢ)。
「準決で落車したんですよね。でも、手応えはあったんです」。
S級トップクラスのレーサーと互角に渡り合える感触を得た。
そして18年7月のGⅡ・サマーナイトフェスティバル(松戸)でビッグレース初の決勝進出。
「その決勝戦も3着。これは自信になりましたね」。
勢いづいた松浦は、同12月の広島記念でGⅢ初優勝を飾った。
今年は序盤から快調に飛ばしている。
2月の全日本選抜(別府)でGⅠ初の決勝進出。
3月のGⅡ・ウィナーズカップ(大垣)、5月のGⅠ・日本選手権(松戸)、7月のGⅡ・サマーナイトフェスティバル(別府)でも決勝に進出し、獲得賞金ランクは9位につけている。
「グランプリ出場は夢じゃなく、現実のモノに近づいたと思うんです。僕は脚力がないので、どうやってうまく走るのかって、いつも考えています」。
常に競輪と向き合っている松浦。
今年のラストGⅠ・競輪祭(11月19~24日・小倉)に向けては「とにかく(グランプリ出場は)自分で決めたい。決勝の確定板に載ります」と気迫みなぎる目で語る。
最後に「やるべきことはやれています」とキッパリ。
12月30日、立川11Rで雄姿を披露する松浦が、今から目に浮かぶ。
バンク練習中にひと休みの松浦悠士
松浦悠士(まつうら・ゆうじ)
1990年11月21日生まれ、28歳。広島市出身。市立広島工高卒。
168cm、73kg。
日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)98期生として、2010年7月に熊本でデビュー。18年の広島記念でGⅢ初優勝を飾った。
今年の獲得賞金額は6211万3000円、通算は2億2435万3011円(10月28日現在)。
◆ 男子賞金ランクベスト15
1 | 脇本 雄太 | 1億259万2000円 | |
2 | 中川誠一郎 | 9407万2000円 | |
3 | 佐藤慎太郎 | 8305万7400円 | |
4 | 村上 博幸 | 7610万8400円 | |
5 | 清水 裕友 | 7324万3000円 | |
6 | 新田 祐大 | 6632万0000円 | |
7 | 郡司 浩平 | 6595万9200円 | |
8 | 平原 康多 | 6555万5600円 | |
9 | 松浦 悠士 | 6211万3000円 | |
10 | 諸橋 愛 | 4510万9700円 | |
11 | 太田 竜馬 | 4490万1200円 | |
12 | 古性 優作 | 4323万8600円 | |
13 | 渡辺 雄太 | 4265万7700円 | |
14 | 菅田 壱道 | 4223万9000円 | |
15 | 浅井 康太 | 4026万6400円 |
※10月27日現在。白抜き数字はGⅠ覇者
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